利用者の状態の急変や診療方針の変更等の際、医療関係職種等が一堂に会しカンファレンスを行うことにより、より適切な診療方針を立てたり、その変更時など、的確な情報共有を行うことを評価した加算です。
在宅患者緊急時等カンファレンス加算(医療保険)の詳細
訪問看護ステーションの看護師等(准看護師を除く。)が、在宅で療養を行っている利用者であって通院が困難な者の状態の急変等に伴い、当該利用者の在宅療養を担う保険医療機関の保険医の求めにより、当該保険医療機関の保険医等、歯科訪問診療を実施している保険医療機関の保険医である歯科医師等、訪問薬剤管理指導を実施している保険薬局の保険薬剤師又は医科点数表の区分番号B005の注3に規定する介護支援専門員若しくは相談支援専門員と共同でカンファレンスに参加し、それらの者と共同で療養上必要な指導を行った場合には、月2回に限り、所定額を算定する。
在宅患者緊急時等カンファレンス加算(医療保険)の算定金額
加算項目名と算定金額
在宅患者緊急時等カンファレンス加算・・・2000円/月2回
在宅患者緊急時等カンファレンス加算(医療保険)の算定要件
算定要件
- 在宅での療養を行っている利用者の状態の急変や診療方針の変更等の際、当該利用者に対する診療等を行う医療関係職種等が一堂に会しカンファレンスを行うことにより、より適切な診療方針を立てること及び当該カンファレンスの参加者の間で診療方針の変更等の的確な情報共有を可能にすることは、利用者及びその家族等が安心して療養生活を行う上で重要であることから、そのような取組に対して評価を行うものである。
- 関係する医療関係職種等が共同でカンファレンスを行い、当該カンファレンスで共有した利用者の診療情報等を踏まえ、それぞれの職種が当該利用者又はその家族等に対して療養上必要な指導を行った場合に月2回に限り算定すること。
- 当該カンファレンスは、原則利用者の居住する場で行うこととするが、利用者又は家族が利用者の居住する場以外の場所でのカンファレンスを希望する場合はこの限りではない。
- 当該カンファレンスは、1者以上が患家に赴きカンファレンスを行う場合には、その他の関係者はビデオ通話が可能な機器を用いて参加することができる。
- 保険医療機関の電子カルテなどを含む医療情報システムと共通のネットワーク上の端末においてカンファレンスを実施する場合には、厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に対応していること。
- 当該利用者に対する診療を担う保険医療機関の保険医と当該利用者の訪問看護ステーションの看護師等と2者でカンファレンスを行った場合であっても算定できる。
- カンファレンスに参加した医療関係職種等の氏名、カンファレンスの要点、利用者に行った指導の要点及びカンファレンスを行った日を訪問看護記録書に記載すること。
在宅患者緊急時等カンファレンス加算(医療保険)の注意点
注意点
- カンファレンスの目的のみをもって利用者の居宅を訪問しカンファレンスの結果を受けた指導以外特段の指導を行わなかった場合、訪問看護基本療養費又は精神科訪問看護基本療養費は併せて算定できない。(この場合、カンファレンスを実施した後に実施した指定訪問看護の実施時に算定すること。)
- 複数の訪問看護ステーションのみが参加しカンファレンスを行った場合は、所定額は算定しないこと。
- 利用者の個人情報をビデオ通話の画面上で共有する際は、利用者の同意を得ていること。
Q&A
Q&A
なし。
まとめ
情報共有を評価する加算ですが、在宅患者緊急時等カンファレンス加算とは異なり、介護保険の被保険者でも算定できます。
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